2021-01-01から1年間の記事一覧

過去の亡霊

[1]双子座のあなた 今年最大の失敗は、10年以上前から更新が止まっていたmixiの自分の日記を、恥ずかしくなって全部消してしまったことだ。来年は、過去の自分の亡霊とより熾烈に闘うことになるというのに。 とかく今年は「やりたいことは全部やっちゃいな…

自分にはできないこと

[1]孤独と罪悪 職場で同じ部署だった人。仕事に時間がかかって残業ばかりしてしまうものの気が利いて、優しく、健気に毎日頑張っていて、あまりに業務が山積しているときはそっと声をかけて手伝ったりしていた。が、その方が他部署に移って数ヶ月すると心…

五分後の未来を良くするために

[1]後悔の幽霊 最近霊感が強くなった。知らない人の幽霊は見えないが、自分の幽霊は見えるようになった。いや、「幽霊」という表現は正しくないかもしれない。 例えば、今日仕事の帰り道にドーナツを買わなかったら後悔するだろうな、ということがドーナツ…

保身の地雷

[1]青春はぼやけている 朝の目覚めがよく、勢いよく二段ベットの上階から梯子を何段か飛ばして飛び降りて着地した僕のかかとに痛みが走った。母親に買ってもらったメガネが何故か床に転がっており、着地と同時に踏んでしまい、ひしゃげて、レンズが外れ、…

疲労は敵だが心地よい

[1]継続は力なり 小学五年生の時の担任だった山中先生。当時どんな話をし、どんな授業だったのか覚えていないが、体格が良い割に気が小さく、ホームベースのような角張った顔に柔和な表情を浮かべ、声が優しい先生だった記憶がある。 一つ強く覚えているの…

試験に落ちた

[1]試験を憎んで世を憎む バンドばかりやっているくせに、合格率のとても低い試験を数年受けている。今年は本当に受かりたくて、寝る間を惜しまずしっかり寝たが、勉強もしたので手応えもあったのに後少しのところで落ちてしまった。 僕はどうやら「試験」…

死と膝と地場

シンガロンパレードのツアーと近鉄電車の話 [1]死はポップ 月に数回大阪から名古屋へ、単身近鉄電車に乗って練習へ向かうことが、ここ最近の人生に組み込まれている。電車の中では色んな人の色んな人生がその場限りですれ違う。 津で恐らく六十代であろう…

メモ:植物と心の水遣りを忘れない

[1]枯れた植物に水を遣る 自宅の出窓に四つ植物を置いているが、今年の夏に怠惰のせいで内二つを枯らしてしまった。人の怠惰で左右される命ほど残酷なものはない。自分の身勝手さに悲しくなりながらも、怠惰なのか癖なのか、生き残りの植物に水を遣るつい…

高校生の頃にガストバーナーというバンドに出会わなくて良かった

[1]自習室 高校三年生の五月。進学校に通っていたので大学受験の波は押し寄せるものの、まだそれほど緊迫していない時期だった。 学校は土日に教室を開放し、勉強しても良いよという空気を出していた。が、教室を利用する人は全くと言っていいほど居なかっ…

Night

ZOOZ 3rdアルバム『Night』のアレコレ [Spotify] https://open.spotify.com/album/4tFn1APJ1jZeBoJ5xryESK?si=qKZc7LKIRK6pSLNDEkm7Ow [Apple Music] https://music.apple.com/jp/album/night/1588895582 [各種リンク] https://linkco.re/x91ua03Q […

母の言葉

[1]母の言葉 今年の夏、母が電話口で僕に発した「あんたの今回の人生は音楽やったんやね。」の一言がやけに心に刺さったままになっている。社会人になってもしつこくバンドをやっている僕に、ずっと良いとも悪いとも言わなかった母の発した言葉が、やけに…

攻撃される季節

[1]母のビート ショッピングモールを歩いていると、母が昔好きだと言っていたキャラクターの商品が目に止まった。普段母にプレゼントする習慣はないものの、この機会を逃すともうしばらくはプレゼントしないかもしれないと思い、いくつか手に取って購入し…

ブラック企業の追憶

[1]雨の匂いはブラック企業の匂い 夏が近づいている。しかしながら梅雨がまだ精力的に威張っているせいで雨の匂いがそこかしらから立ち上ってくると、体に刻み込まれたブラック企業の記憶と当時の心の疲労感が否応なしに蘇ってくる。 ブラック企業を辞めて…

90のビート

最近の雑記です。 [1] 思考の癖のせいで「なんで音楽やっているのか」に引き続いて「いつまで音楽をやるのか」という問いもちらほらと姿を見せたりする。 「大学卒業を契機に音楽を止める」という素晴らしい青春の決断ができなかった僕は、卒業から随分と…

尺度

[1]平等ではない 風が強くて電車が20分ほど遅れた。ようやく乗り込んだ電車内では、恐らく50代のおじさん3人組がマスクもせずに大声で話したり電話したりしていた。 世の中とはそういうものだ。自分が求める倫理観は他人の尺度に当てはまらない。そもそも…

名古屋はよく分かんない

[1]1年前の電話 2020年3月7日 去年の今頃はバタバタとイベントが中止延期になり、世の中を分厚い暗さが覆い始めていた。一方で季節はどんどん暖かくなってきていて、季節と世情の歯車の噛み合わなさに気持ちが追いついていなかった。 そんななか晩ご飯を食…

MISOJIの主催者はFUWAKUの大先輩

[1]The denkibranというバンドを見た MISOJI RIOT 2021というイベントにZOOZとガストバーナーで出演することになった。 解禁日に電車の中でうとうとしていたらMISOJI RIOTの主催者、knaveというライブハウスのブッカー、The denkibranというバンドのギター…

何で音楽をしているんだろうということ。

[1] 大学院時代に出会った人たち、すごく尊敬している。僕はたったの2年間、しかも家から遠いという理由であまり研究室にいっていなかった(今思えば学問を食べて呼吸するような超人達が集まる研究室独特の空気感に圧倒されて行けなかったという理由の方が…

冬に勝つには

[1] 人間は所詮どこまで行っても動物の範疇を出ないので、冬の寒さや日照りの少なさで基本的に活動が鈍るし思考も後ろ向きになってしまう。 昨年に沢山あるはずだった「楽しい出来事」が次々に消えてしまい、今ある娯楽はほとんど全て「気を遣って慎重に行…

セロトニンが足りない

[1] 冬というよりかは、日照時間の少なさと体温を上げる手間が増えるせいで、12月くらいから毎日どんよりした、突き抜けない心地になっている。 そういうときは普段より神経質になってカリカリしちゃうし、思考が弱くなったり、やらなきゃいけないことがで…