2020-01-01から1年間の記事一覧

「良い年でした」と言えるということ

[1] 2020年は良い年でした。 変なウイルスが仲間入りして、世の中の不安を刺激すれば社会が反応してしまって、多少は足を引っ張りやすく、何も成し遂げられない人が悦に浸れるような年になってしまった。 僕にとって辛いのはウイルスではなく人で、蜘蛛の…

どこから行っても遠い町

ここ1週間の出来事。 [1] 最近バンドメンバーと話していて小説の話題になることが幾度かあり、その度に「川上弘美が良い」と言い続けている僕は10年前から思考が停止している。 10年前、小説好きの大学の友達に「川上弘美読むんだ」と伝えたら「それは君が…

SSDD

[1] SSDDというドラムとシンセのユニットを始めます。とある映画に使われている「Same Shit Different Day」というフレーズの略なんですが、「日が変わってもつまんないものはつまんない」的な意味です。やさぐれてる。 このユニット、とあるバンドから派…

うつつまくら

[1] スタジオの終わりに乗り込んだ電車の向かいに座っている社会人カップル、彼女が彼氏の耳をずっと撫でている。 そんなことはどうでもよくて、昨日と一昨日はそれぞれガストバーナー『Happy』、ZOOZ『Wisteria』のレコ発でした。そして今日はまた別の練…

小石

[1] あなたの周りにもいるのかな、なんにでもケチをつける人、大きい声で悪口を言う人、他人の粗ばかり探す人、無視する人、不安を煽る人。恐らくどの職場でも学校でもコミュニティでもいると思う。僕はこういう方々が滅法苦手で、前向きなストレスには強…

ビジネスと音楽と怒り

[1] 自分に対してのものを含め、この世のあらゆることに怒りがこみ上げてきて、非常にイライラして毎日を過ごしている。が、怒れる内はまだまだエネルギーもたっぷりあって心身も健康だということの裏返しなので、間違った怒りの解放さえしなければ、全て…

大きい音

[1] 結局は今のところ音楽をやりたいので、それ以外のこと、仕事も影響を受けた発言も、考え方の癖も、人生観も、アザラシが好きなことも、全部最終的には音楽に収斂させなくちゃ頭の中がバタバタして、そんなわやくちゃな状態でドラムを叩いては観てくれ…

Wisteria

[1] ZOOZ、2ndアルバム「Wisteria」を出します。 「説明が多すぎるんだよ、日本の映画ってのは」と25年以上も前の映画監督の対談を見て、あぁそうだなと思う。 勝手に脳内で「映画」が「音楽」に変換されていたけれど、丁寧な説明描写より乱暴な佇まいのほ…

壊れる

[1] どうしようないくらいの怠惰、倫理観が壊れてしまった人、どこまでも堕ちていく生活、どこか耽美的なんだけど、溺れて理性が破壊されている様子、そうなりたくはないんだけど、そういう人や生活が醸し出す壊れてしまった空気はたまらなく好きだったり…

アドレナリン

[1] ここ2週間くらい忙しなく動いていて、朝に家を出てずっと1.3倍くらいの速さで仕事をこなしてそのままDoor to Doorでスタジオに入り音楽をして、日付が変わる頃に帰っていたものだから、自分の肉体的な疲れよりもアドレナリンの方が上回っていて、感覚…

疲労と音楽

[1] 「他人の人生の時間を奪うことに配慮のない人」に過敏に反応してしまう。労働の場だと「なにかとすぐ人を集めて会議したがる人」「何か仕事に関わる話をずっとずっとただただ同僚と話して時間を浪費したい人」等を震源地に他人の時間が奪われている様…

僕は暗い人間だな

[1] 小さい頃テレビで見ていた人がコロッと亡くなったり、オンエアバトルで観てた芸人が時を経て中年になって大病を患ったり、20年前遊んでいた公園がとても小さく感じたり、家の塗装は剥げるし、体や思考をリノベーションしては誤魔化し誤魔化し現代にチ…

音源を出すこと、高校生の時に買っていたコンピCDのこと

僕がドラムを担当しているガストバーナーが、9/16に1stミニアルバム『Happy』を発売する。 (これは爆破を背景にビートを刻む僕が映ったMVのサムネイル) 今回のリリース、今のところサブスク配信の予定がない、つまり盤を買わないと全曲聴けない。サブスクな…

祭りは準備が一番楽しい

きっとアーティストはこの状況に半ば絶望しながら、だけど楽しみながら、隠れてせかせかと芸術を生産しているんだから「なにしてるの?」なんて野暮なことを聞いちゃいけない。最近の活動雑記。 [ZOOZ] この世の情勢下でもできることをやりつづけている。…

要るノイズと要らないノイズ

[1] ホッキョクグマが絶滅寸前という記事が流れてきた。温暖化の影響で、氷の上でのんびりするアザラシがいなくなり、獲物が見つけづらくなったせいで数が減っているらしい。 ホッキョクグマにとっては絶滅に瀕する悲報だが、アザラシにとっては脅威がなく…

結局は練習しかない

「ダサい」という言葉はネガティブだけど、責任感を持って使いたい。周りの声や、友達関係や、その場限りの価値観に流されて「かっこいい」気になっているのが結局一番「ダサい」ので、その辺りは仲が良ければ良いほどリスペクトしつつなるべくバッサリ斬る…

不幸せのレール

[1] 会社では、面談室のすぐ近くの席でデスクワークをしているので、時々上司と部下の面談のやり取りが漏れて耳に入ってくる。 「君はこれからこの会社でどうなっていきたいのか、一緒に考えよう」 上司は必死に、これから先のある部下のために幸せのレー…

共感という麻薬

一時期「共感マーケティング」という言葉に感化されて、「どうやってバンドに共感を集めるかなぁ」と考えていた時期があった。 共感は人の渦を作り支持を集め「認められたい」という欲求を満たす手っ取り早い手段に見えた。 勝手に共感が「集まる」分には良…

犬に襲われるなど

朝の5時前から外に出る用事のある僕も僕だが、早朝から犬に襲われてからというものの、とにかく運が悪い。 その犬はどこぞの立派な家の飼い犬で、僕はその家の前を通りかかっただけだった。勿論家の敷地に入ってはいないし、余計な素振りも見せていない。 遠…